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桜の季節、夜にライトアップされた和歌山城

和歌山 · 紀伊半島

和歌山市

和歌山県の県庁所在地で、このサイトが扱う5エリアの中で関西空港に最も近い場所です。城、丘の上の巡礼寺院、人工島のマグロ市場、人形で埋め尽くされた海辺の神社が集まり、30分ほど内陸には国宝の大塔があります。

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一つの城を中心にした県都

和歌山城の始まりは1585年(天正13年)、豊臣秀吉が弟の秀長に命じて、紀の川河口近くの小高い虎伏山に城を築かせたことです。1619年には徳川家康の十男・頼宣が入城し、以後江戸時代を通じて紀州徳川家55万5千石の居城となりました。八代将軍・徳川吉宗はこの紀州徳川家の出身です。

現在の天守閣は当時のものではありません。和歌山城の天守は1846年の落雷で焼失し、1850年に再建、1935年に国宝に指定されましたが、1945年7月9日の和歌山大空襲で焼失しました。いまの天守閣は1958年に空襲前の外観どおり鉄筋コンクリートで復元されたもので、内部は展示施設、最上階からは市街と海が見渡せます。空襲を免れた遺構もあり、1621年建造の岡口門は国の重要文化財です。

和歌山城の城内は自由に散策でき、園内の動物園も無料です。「紅葉渓庭園」とも呼ばれる西之丸庭園は江戸初期の大名庭園で国の名勝に指定されており、紅葉が見頃になる11月下旬が最も美しい時期です。堀をまたいで斜めに架かる屋根付きの廊下橋「御橋廊下」は、江戸時代の図面をもとに2006年に復元されました。天守へ向かう坂は表坂(300m・70段)、裏坂(225m・79段)、急な新裏坂(130m・102段)の3つ。一の橋から天守閣までは徒歩15分ほどみておきましょう。

もう一つの見どころは市の南の海岸部です。万葉の時代から歌に詠まれてきた和歌の浦は日本遺産に認定されており、その上には頼宣が1621年に父・家康を祀って創建した紀州東照宮が急な石段の先に建っています(大人300円、9:00〜16:30)。紀三井寺は同じ湾を向かいの山腹から見下ろしており、海岸沿いに少し進めば雑賀崎沖の小島群も見られます。

和歌山市和歌浦・雑賀崎沖の青い海に浮かぶ小島群
市の中心部の南、和歌浦の雑賀崎沖に浮かぶ小島群。

663highland · CC BY 2.5

5つの見どころを比較する

5つのうち4つは和歌山市内にあり、JR和歌山駅か南海和歌山市駅から向かえます。根来寺だけは東隣の岩出市です。営業時間やショーの時刻は変わるため、訪問前に各公式サイトでご確認ください。

和歌山市の見どころ比較:特徴・料金・アクセス
見どころ特徴料金アクセス
和歌山城1958年復元の天守閣、堀、紅葉の西之丸庭園、数百本の桜。桜まつり(3月20日〜4月第2日曜)の期間は夜間ライトアップ。天守閣 大人410円(城内は無料)JR和歌山駅からバスで約10分「和歌山城前」、または南海和歌山市駅から徒歩約15分
紀三井寺231段の石段の先に和歌の浦を一望。約500本の桜の中に和歌山地方気象台の標本木があり、高さ約12mの金色の大観音像も。徒歩参拝は無料/ケーブルカー利用時は参拝料400円+片道200円JR紀三井寺駅(和歌山駅から2駅)から徒歩10分
根来寺1585年の秀吉の焼き討ちを免れた国宝「大塔」(1547年完成・高さ37m)は日本最大の木造大塔。約7,000本の桜があり、日本さくら名所100選。大人500円岩出市。JR岩出駅からバスまたはタクシー約10分
マリーナシティ黒潮市場のマグロ解体ショー(執筆時点で毎日12:30、土日祝は11:00・15:00も)と、隣接するテーマパーク「ポルトヨーロッパ」。市場は無料/ポルトヨーロッパは入園無料、スタンダードパス4,800円JR和歌山駅・南海和歌山市駅から和歌山バス
淡嶋神社奉納された約2万体の人形。毎年3月3日正午から雛流しの神事。無料南海加太駅から徒歩約20分
出典:和歌山城公式サイト、紀三井寺・西国三十三所公式サイト、根来寺公式拝観案内、黒潮市場・ポルトヨーロッパ公式ページ、淡嶋神社公式サイト。マグロ解体ショーの時刻は季節によって変わるため、当日kuroshioichiba.co.jpでご確認ください。

訪問の前に

5か所すべてではなく、2〜3か所に絞るのが現実的です。和歌山城と紀三井寺は半日で組み合わせやすく、マリーナシティは紀三井寺のすぐ南なので、昼食がてらマグロ解体ショーを見るのに便利です。淡嶋神社と友ヶ島は同じ加太の港町にあり、組み合わせるとほぼ1日。根来寺は反対方向の内陸、岩出市にあるため、別に半日を見ておきましょう。

根来寺はバスの便が弱点です。JR岩出駅から出る岩出市巡回バスは1日数本しかないため、根来寺公式サイトのアクセスページで時刻表を確認するか、岩出駅からタクシー(約10分)を使うつもりでいてください。

桜は紀三井寺が先陣を切ります。本堂前に和歌山地方気象台の標本木があり、境内の見頃は例年3月下旬から4月上旬です。和歌山城や根来寺もほぼ同じ時期に咲きます。季節ごとの見どころはベストシーズンガイドをご覧ください。

秋は、和歌山城西之丸庭園のモミジが11月下旬に色づきます。根来寺のもみじ谷も紅葉の名所です。

和歌山城天守閣は12月29日〜31日が休館で、臨時休館もあります(2026年12月9日は休館)。1月1日は6:00〜9:00に無料開放され、初日の出を拝めます。

6〜8月なら、近隣の紀の川市でのあら川の桃狩りも、車があれば気軽に組み合わせられます。

昼食や遅めの食事には、和歌山市が本場の和歌山ラーメンを。卓上のさば寿司と一緒に食べる豚骨醤油の中華そばで、有名店のうち2軒はJR和歌山駅から歩ける距離にあります。

石灯籠が並ぶ急な石段の先にある紀州東照宮の朱塗りの楼門
紀州徳川家が徳川家康を祀った紀州東照宮。急な石段を上った先にあります。

Araisyohei · CC BY-SA 4.0

拝観時間と料金の一覧

どの施設も夕方には閉まるため、3か所回るなら早めの出発がおすすめです。

和歌山市周辺:拝観時間と料金
施設時間料金(大人)
和歌山城天守閣9:00〜17:30(入場は17:00まで)、12月29日〜31日休館410円(小・中学生200円)
紀三井寺8:00〜17:00、ケーブルカー 8:30〜16:30徒歩は無料/ケーブル利用は参拝料400円+片道200円
根来寺9:10〜16:30(4〜10月)、9:10〜16:00(11〜3月)500円(小人無料)
黒潮市場(マリーナシティ)概ね10:00〜17:00または18:00(時期により変動)入場無料
淡嶋神社9:00〜17:00無料
紀州東照宮9:00〜16:30300円
出典:和歌山城、西国三十三所 — 紀三井寺、根来寺、黒潮市場 営業カレンダー、淡嶋神社、和歌山県公式観光サイト — 紀州東照宮。

和歌山市へのアクセス

関西空港からは、リムジンバスでJR和歌山駅まで約40分。鉄道なら、南海の関西空港駅から泉佐野で乗り換えて和歌山市駅まで約45分、またはJR関西空港線で日根野へ行き、JR阪和線に乗り換えて和歌山駅へ向かいます。

大阪からは、南海本線(特急サザンを含む)で難波から和歌山市駅まで約1時間。新大阪からはJR特急くろしおで和歌山駅まで約1時間です。

和歌山市には主要駅が2つあります。紀三井寺(JR紀勢本線)と根来寺(JR和歌山線で岩出へ)にはJR和歌山駅、淡嶋神社と友ヶ島(南海加太線)には南海和歌山市駅が起点です。和歌山城はその間にあり、JR和歌山駅からバスで約10分の「和歌山城前」、または和歌山市駅から徒歩約15分です。