和歌山 · 紀伊半島
白浜
日本三古湯の一つ、白浜温泉を核にした白砂のビーチタウン。いまや和歌山県内で最も多くの外国人宿泊客を集めています。
昼はビーチ、夜は温泉
白良浜には少し変わった歴史があります。長年にわたって砂が流出し続け、しかも元の砂ほど白い砂が近くで見つからなかったため、和歌山県は1989年からオーストラリア西部・パース周辺の砂を運び込んで浜を補ってきました。2005年までに投入された砂は約7万4,500立方メートルです。そのおかげで、日本の太平洋岸に多い灰褐色の砂ではなく、明るい白さを保つ浜になっています。海開きは例年5月3日で「本州で最も早い海開き」として知られ、監視員のいる遊泳期間は例年9月中旬ごろまでです。その年の正確な期間は南紀白浜観光協会で確認してください。
温泉のほうが歴史はずっと古く、白良浜の南、湯崎の海辺の岩場にある共同浴場「崎の湯」は、7世紀から8世紀初めの天皇たちが湯治に訪れた湯で、湯船のすぐそばで波が砕けます。入浴料は500円(3歳以上)で、開始は8時(7・8月は7時)、終了は季節により17〜19時です。排水がそのまま海に流れるため石けん・シャンプーは使えません。体を洗う場所ではなく、湯に浸かる場所と考えてください。しっかり体を洗いたいなら、町営の屋内浴場「牟婁の湯」があります(大人420円、火曜定休)。
多くの旅行者は、日中は浜で過ごし、夜は温泉に入るという過ごし方をします。ホテルの多くが白浜温泉の湯を引いているので共同浴場に行く必要はないかもしれませんが、崎の湯はそのロケーションだけでも訪れる価値があります。冬は夜の浜も見どころで、近年は「白良浜ライトパレード」が晩秋から3月ごろまで、17時〜22時ごろに620mの浜全体を光と音で彩っています。
見どころは短い海岸線に集まっています。北端には穴の空いた円月島があり、すぐそばに京都大学白浜水族館があります。南側には、波が削った約4ヘクタールの砂岩の岩畳「千畳敷」(無料)があり、その先に高さ40〜50mの断崖「三段壁」が続きます。三段壁ではエレベーターで地下36mの海蝕洞窟に降りられます。この一帯で有料なのは洞窟(大人1,500円)だけで、うねりの大きい日に波が洞窟内に轟く様子を見るなら払う価値があります。
宿泊施設を比較する
高野山の宿坊と違い、白浜のホテルはほぼすべて一般的な予約サイトに掲載されています。このサイトの中でも、実際に予約しやすいエリアの一つです。
| ホテル | 1泊あたり(目安) | 特徴 | 予約 |
|---|---|---|---|
| 南紀白浜マリオットホテル | $59〜 | この表の中で最も安い掲載料金の国際ブランド。屋外プールと、最上階の露天風呂を含む白浜温泉の大浴場がある。JR白浜駅から車で約10分。 | Marriott → |
| 紀州・白浜温泉 むさし | $128〜 | 白良浜まで徒歩約1分の大型和風旅館。2つの源泉と6種類の風呂があり、露天風呂も備える。 | Booking.com → |
| 白浜キーテラスホテルシーモア | 要確認 | 太平洋を望む長さ30mのインフィニティ足湯(無料、7時〜23時)と、沖合100mに立つ自社運営の白浜海中展望塔「コーラルプリンセス」が名物。 | Booking.com → |
| ホテル川久 | $304〜 | このエリアの最上級クラス。全室スイートで、屋内プールと温泉スパを備え、ロビーは金箔の天井。JR白浜駅から車で約10分。 | Booking.com → |
予約の前に
ゴールデンウィーク(4月末〜5月上旬)、お盆(8月中旬)、白良浜の夏の花火の日(例年7月30日と8月10日)は、航空券・宿泊とも最も早く埋まるので前もって予約してください。
ビーチからの近さより温泉そのものを重視するなら、加温したプールではなく白浜温泉の湯を使っているかを確認してください。白浜の多くの施設は明記していますが、すべてではありません。
夕日を見るなら円月島へ。普段は島の脇に沈みますが、春分・秋分の前後5日間ほどは夕日が穴の中に収まります。
10月に旅行するなら、日高川町(御坊の近く)で「スポーツの日」直前の日曜に行われる、正真正銘の地域の祭り笑い祭もあります。1日余裕があれば日帰りで行けます。
10月下旬〜12月初旬なら、有田のみかん狩りが和歌山市と白浜を結ぶ海岸ルート沿いにあり、車移動なら気軽に立ち寄れます。
少し北へ行けば、1月下旬〜3月上旬(見頃は2月中旬ごろ)にみなべの梅林が咲きます。国連が認定した世界農業遺産の一部で、電車で少し北へ行くだけです。
白浜の主な見どころ:料金と営業時間
白浜の海岸の大半は無料で歩けます。有料なのは崎の湯、洞窟、水族館、海中展望塔、アドベンチャーワールドです。
| 見どころ | 料金 | 営業時間 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 白良浜 | 無料 | 常時開放。監視員付きの遊泳期間は例年5月上旬〜9月中旬 | お好みで |
| 崎の湯(露天風呂) | 500円(3歳以上) | 10〜3月 8:00〜17:00/4〜6月・9月 8:00〜18:00/7〜8月 7:00〜19:00(受付は終了30分前まで) | 30〜45分 |
| 円月島 | 無料 | 展望場所は常時開放。日没の20〜30分前がベスト | 15〜30分 |
| 千畳敷 | 無料 | 常時開放(濡れた岩に注意) | 20〜30分 |
| 三段壁洞窟 | 大人1,500円/小学生750円 | 8:00〜17:00(最終入場16:50) | 30〜45分 |
| 京都大学白浜水族館 | 大人600円/小中学生200円(現金のみ) | 9:00〜17:00(入館16:30まで)、年中無休 | 約1時間 |
| 白浜海中展望塔(コーラルプリンセス) | 大人800円/子ども500円 | 9:00〜16:30(最終入場16:00) | 20〜30分 |
| アドベンチャーワールド | 大人5,300円(1日券) | 通常10:00〜17:00、休園日あり | 半日〜1日 |
白浜へのアクセス
大阪からはJR特急くろしおで新大阪または天王寺から白浜駅まで直通、乗り換えなしで新大阪から約2時間半、天王寺から2時間強です。
白浜駅は内陸にあり、リゾートの中心ではありません。明光バスで白良浜まで約15分(340円)、円月島最寄りの「臨海」まで約16分、三段壁まで約25分です。タクシーならホテル街まで約10分です。
東京からは羽田から南紀白浜空港へ空路約75分(JAL)。空港から白浜バスセンターやホテル街へは明光バスの路線バスで30分ほどです。リムジンバスではなく一般の路線バスで本数も少ないため、タクシーの方が便利なことも多いです。
町内では明光バスが白良浜・崎の湯・千畳敷・三段壁・円月島・アドベンチャーワールドを結んでいるので、出発前に時刻表を確認すれば車がなくても白浜を回れます。